「手遅れ」とは、もう無理だと諦めた時


今年は天候が不順で、雨が大量に降る地域もあれば、全く降らず苦労されているところもあるようです。
私がよく行くゴルフのメンバーコースは毎日のように雨が降るそうで芝も青々していますが、別のコースに行った際、雨が降らないせいかあまりの暑さもあり、芝が赤茶けて、グリーンキーパーも大変だろうなと同情せずにはいられませんでした。

弊社は火を使う作業も多く、夏は大変です。とはいえ、夏は比較的閑散期です。この時期は春シーズンが終わり、出荷された記念品を補充できる期間で、つまりは余裕をもって棚卸や在庫計算ができるため、弊社は6月決算を選択したほどです。
ところが、今年は信じられないくらいの忙しさで夏休みも返上、そしてようやく9月の半ばにきてやっと時間に追われることなく、自分のペースで仕事ができるようになりました。

仕事には流れがあり、まずは営業が先に動き、次は現場に負荷がかかってきます。営業が種を巻き、芽が出てくれば、現場が慌ただしくなってくるということです。

でも問題は納期が短いことで、提案・見積を迅速に対応しても、決定までに2~3ヶ月かかった上で製作期間がたった30日!!なんて日常茶飯事です。
この短納期の原因は、ほぼお客様への説明不足だと思われます。以前に比べ業者の減少・高齢化、物資不足など拍車が掛かっていることを訴えても、それをお客様に説明しないし、製作現場を見ようともしないし、今後の職人不足を見て見ぬふりしているだけです。いつになったら物造りに携わっている者が日の目を見るのか、待ち遠しい限りです。

もうすでに手遅れだと考えておられる方も相当数いらっしゃるかと思いますが、私は微力ではございますが、お客様に誠心誠意対応し、現状をお伝えし、まだ教える職人が存在している間に、新たな人材育成を実践していけたらと、日々格闘しております。

何事も一人前になるのに、時間が掛かります。
今できること、先を見据え、計画性を持って、コツコツと歩んでまいりますので、お互い同じベクトルを向いてらっしゃる方がおられるなら、声を掛けていただけますと、有難く存じます。

まだまだ暑い日が続くようです。お体ご自愛なさってお過ごしください。